日本でも同様の検診があるか知りませんが、イギリスでは2歳になると子供が相応の発達をしているか、何か問題や心配がないか、チェックをしてくれます。

時期は25ヶ月16日〜28ヶ月15日の間でエリアにより多少異なるようですが、私たちの住んでいるエリアではちょうど27ヶ月くらいのタイミングで検査できる様に、その1ヶ月くらい前にNHS(病院)から予約の日時が記された案内が郵送で届きました。ちなみにイギリスは医療費は無料です。

チェックをしてくれる方はヘルスビジターという看護師か助産師の有資格者であることに加えて、地域住民の健康についての追加のトレーニングを受けた専門職の方です。担当地域で生まれた全ての子供たちが最良の人生のスタートを切れるように、主に就学する前の0〜5歳までの子供とその家族をサポートして下さります。

娘が生まれてから、どれだけこのヘルスビジターさんにお世話になったことか分かりません。

赤ちゃんのことで心配があればいつでも、それこそ24時間体制でご相談に乗って下さりますし、自宅までも足を運んで下さいます。健康上の懸念があればNHSやその他の医療従事者とも密に連携を取り医師や病院を紹介してくださったり、実際に予約を取って下さいます。

このヘルスビジタープログラムは2011年に始まった制度であり

①Antenatal(産前)

②New baby(新生児)

③6 – 8 週

④9 – 12 ヶ月

⑤2 – 2 ½ 歳

の5つの時期を重点時期に定めており、今回娘に来た検診の案内もこの⑤に基づいたものとなります。

検診の案内とアンケート用紙が届きます。

A4用紙6ページに亘るかなりきめ細かいアンケートになり、子供と一緒に実際に行わないと回答できない質問事項も多く含みます。

例えば、

ジェスチャーなどでヒントを与えることなく「そのおもちゃをとって、このテーブルの上に置いてちょうだい」と話しかけて、実際におもちゃをテーブルに置けましたか?

階段を登るとき、片方の足だけで登ることができますか?例えば、左の足で一段登って、次の段を右足で登れますか?手すりや壁に手をついても構いません。

紙の上から下に垂直に線を書いて見せた上、子供に「あなたもこうして線を書ける?」とペンを握らせて下さい。真似できましたか?但し、あなたの書いた線を上からなぞらせないで下さい。

鏡に映った子供に「〇〇ちゃんはどこ?」と尋ねて下さい。お子さんは鏡に映った自分を指差しましたか?

ナイフとスプーンとフォークでご飯を食べれますか?

なーんて質問事項に回答して予約当日に持参します。


こちらが会場のOakencloughチルドレンセンター。


検診のお部屋はこんな感じで、子供がリラックスして楽しんで検診を受けられるような工夫がされています。


アンケートの中には、紐をビーズなど穴の開いたものに通すおもちゃで実際に紐を通すことができますか?みたいな質問があったのですが、適当なおもちゃが我が家になくて、回答できなかったと申したら、実際にその場に用意してあったおもちゃを使ってヘルスビジターご自身が確認して下さいました。


アンケートに目を通しながら口頭でも娘の発達状況についてヒアリングして下さり、その上でアンケート結果を数字化して下さり、娘の発達状況に問題ないかフィードバックして下さりました。

私からなかなか寝ないと相談したら、スリーピングトレーニングについて一般的な手法を解説して下さったり、食べムラもあると相談したら、それも自己防衛本能の発達過程で起こることなので、過度に気にしなくても大丈夫だとアドバイスを下さったりしました。


体重と身長も測って下さりました。娘は身長84.5cm、体重11.98kgでイギリス人の子供の平均と比べると小さいので、一応6ヶ月後にもう一度、身長と体重を測りに来て下さいと言われました。

「ご両親が日本人だからイギリス人の平均より小さいのは無理もないことなんだけど」「心配する程の問題ではないんだけれど、一応念の為ね」とお気遣い頂きました。ご親切ですね!


その他にも、

歯磨きは1日2回必ずすること。また2歳になったら歯医者に登録すること、実際に大人が歯医者にかかる様子を子供に見せてイメージトレーニングを開始すること。歯磨き粉は赤ちゃん用の歯磨き粉ではなく、フッ素1450ppm以上の普通の歯磨き粉を使うこと。

日本人のような黄色人種は白人に比べて、ビタミンDが必要で、イギリスはただでさえ太陽の光が少ないので、サプリメントで補うことを推奨しています。

というようなアドバイスも頂きました。

娘は生まれてすぐから主に二人の担当のヘルスビジターさんが見て下さって、当日はその内の一人が検診をして下さったのですが、検診が無事に終了してから、もうお一人のヘルスビジターに娘の成長を見せてあげたいからとわざわざオフィスに呼びに行って、二人して「ほらあんなに赤ちゃんだったこの子がこんなに大きな可愛い女の子に成長したのねー♡」と心からの笑顔で娘の成長をしきりに喜んで下さいました。

有難いですねー。本当に有難い。

外国人としてイギリスで出産・育児をしているといざという時に身内を頼れない心細さがありますが、こういった人の温かい気持ちが本当に心にしみます。

そして、このような、この国の人の温かさに接すると「ああ、幸せ。私はこの国で出産・育児が出来て本当に恵まれている」と幸せをひしひしと実感します。

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