実は現在、私の娘が週3回行っているナーサリーは本当に素晴らしいナーサリーで、イギリス全土でベストナーサリー賞を受賞してBCCの取材も受けた、まさにイギリス中のナーサリーの頂点に立つナーサリーで本当に気に入っています。娘もいい刺激をもらいながら成長してくれています。ただ、入学時に「ウェイティングリストは常に何百人待ちで、将来もし週5日を希望されてもその希望に沿うことはできません」と説明があり、それを承知で奇跡的に枠がとれた週3日間だけ通わせ始めた経緯あります。また自宅から車で片道30分の距離のため、1日2往復で1日2時間かけて通わせているので、週5日毎日2時間の運転をルーティーンに組み込むのは私もちょっとキツイし、いくら文句のつけようのないナーサリーでも毎日同じ場所に通うのは娘にとってもいささか単調で退屈ではないかと思い、家から車で10分の場所にある以前このブログでも紹介した別のナーサリーに追加で週1.5日(1日は半日、もう1日は午前、午後合わせて丸一日ということです)通わせることにしました。

なぜ1.5日かというとそれがこちらのナーサリーが子供を受け入れる上で最低限必要な通園時間であり、且つこちらのナーサリーのウェイティングリスト上、8月からご提案して頂ける最大の受け入れ時間であったからです。


最終的に決めたこちらのナーサリー含めて5つのナーサリーの見学をしましたが、いかんせん、今通っているナーサリーが特別に良過ぎるので、正直に言えば、どこのナーサリーを見ても多少見劣りしてしまうのですが、今のナーサリーに週5日通わせる選択肢がない中でそれを言っても始まりませんし、じゃあ検討した5つのナーサリーが良くないのかと聞かれれば、全くそんなことはなく、私が見学した全てのナーサリーには、確かにそれぞれの魅力がありました。どのナーサリーも、各ご家庭で大切なお子様を通わせていらっしゃって、大満足されている素敵なナーサリーばかりです。


その中で私がこちらのナーサリーに決めた理由は、大きく二つあり、先ず第一に、この立地と環境です。ナーサリーの敷地内の撮影が固く禁止されているので、ナーサリーのプレイグランドの先の景色だけ撮影致しましたが、この大自然に繋がる開放感は住宅街にある今のナーサリーにはない魅力です。

プレイグランド自体も広くて、思い切り駆け回ることが出来ますし、足元が天然の芝生という点にも惹かれました。


こちらはプレイグランドのごく一角をナーサリーの敷地外から撮影した風景です。


二つ目の理由は、こちらのナーサリーはピュア・モンテソーリ教育を実践していることです。

モンテソーリ教育とは何か?私もまだ深く理解していませんので、また理解が進んでから、また別途記事にできたらと思いますが、故ダイアナ妃が働いていたナーサリーもモンテソーリ教育を実践しており、ウィリアム王子、ハリー王子もモンテソーリ教育のナーサリーに通われ、そしてウィリアム王子とキャサリン妃の元に御生れになったジョージ王子もモンテソーリ教育のナーサリーに通われたこと、また世界で活躍する様々な著名人が幼少期にモンテソーリ教育を受けていたことで知られていることから、イギリスでも非常に知名度の高い教育方針です。

ちなみに、今行っているナーサリーもモンテソーリの理論を取り入れていますが、モンテソーリの理論自体は何百年前に提唱された理論であり、その当時と現代では子供の置かれている社会環境も生きているスピードも全く違うため、ピュア・モンテソーリではなく、その後の学術的な理論の進化を踏まえ近代研究の成果も取り入れ、言わば様々な理論を複合的に見て良いところどりをし、これからの未来を生きる子供にとって最良と思われる手法を時代に合わせてアップデートしていますと最初に説明を受けました。最初に、子供の教育は3歳までで全てが決まる位の勢いで説明されちょっと圧倒されましたが、娘のたくましい成長ぶりをみていると、幼児教育が如何に大切であるかを改めて考えさせられ、素晴らしいナーサリーに出会えてよかったと本当に感謝しています。

私の個人的な意見は現ナーサリーの主張に共感する部分が大きいのですが、そうとは言っても長く多くの人から支持を受けるモンテソーリ教育の中でも最も厳格なピュア・モンテソーリ教育というものが一体どういったものなのかにも興味が湧きましたし、週に1.5日くらいであれば実際に経験してみる丁度良い機会であり、試してみる価値があると思いました。


4月にウェイティングリストに登録してやっと8月から通えるようになったのですが、本格的に通園を開始する前に2日、1日目が保護者同伴で1時間、2日目は保護者とは離れて2時間という慣らし保育的なステップを踏むことになっており、今日はその1日目に当たりました。

娘は見学に行った時にこちらのプレイグランドで大興奮し実際に走り回り、一向に帰りたがらない娘を連れて帰るのに苦労したのですが、それを覚えていたようで、車を降りると娘が私の手をグイグイ引いてナーサリーに入っていくではありませんか。


ああやっぱり、また来るのを楽しみにしていたんだな、私の判断は間違ってなかったなと安心して建て物内に進みました。


通園が始まった後、ナーサリーと保護者のコミニュケーションをオンライン上の娘の専用ページで行うことになるそうで、その説明を受けた後、実際にプレイグランドで遊びたいばかりの娘を外で遊ばせることにしました。


4人の子供に対して一人の先生が付き、1日24人が定員です。ここまでは見学時にご説明頂いた通りで順調だったのですが、そこに想定外の風景が目の前に飛び込んできます。

髪を赤く染めた(これ自体はまあいいのですが)、ものすごい不機嫌な顔つきの先生が、迷彩のスタジャンに両手を突っ込み、ガムをクチャクチャ食べながら、愛情がこもっているとは到底思えないものすごい投げやりな口調である子供の名前を呼んだのです。一瞬の出来事でしたが、思わず振り返ってしまうくらいの衝撃でした。

私はそのまま彼女から目が離せなくなってしまいました。私の視線に構うことなく、芝生の上に腰を下ろし、時折、子供を膝に抱えたりしますが、ガムをクチャクチャ噛みながら、子供相手にニコリともしません。立ち上がって子供の遊び相手になることもありません。眉間には深いシワがより、目は座って周囲を威嚇しているかのようです。これからお世話になるナーサリーの関係者のことを悪く言いたくないですが、私は怖かったです。仮に路上ですれ違っても大人の私でも自己防衛本能から思わず避けてしまうくらい。自分が子供だったら、膝に抱っこされるなんて背筋が凍ります。そんなスタッフが一人でもいるナーサリーに大切な我が子を預けられますか?

機嫌よく遊んでいる娘。親切にご案内して下さっている先生には申し訳ないのですが、思わず聞いてしまいました。「彼女も先生ですか?」

「彼女はこのナーサリーで将来ナーサリーの先生になるために学んでいる立場です。私たちと同じように子供たちの面倒も見ますが、資格上できないこともあります。例えば、オムツを変えたりということを彼女はまだできません」

うーん、でも直接子供の相手にはなるんだよねぇ、、。それは大問題だよ。

そこに、また別の先生、しかも一番年齢の低い赤ちゃんのクラスを担当されている先生がよちよち歩きの赤ちゃんの手を引きながらガムをクチャクチャ噛んでいるのが目に入りました。私は衝動的に強い拒否反応を感じました。

「こちらのナーサリーでは先生方が勤務時間中に子供たちの前でガムを食べるのは当たり前ですか?」

「いや、そんなことは決してないのですが、、そのようなご意見頂いたことは後できちんとスタッフで共有するようにします」

と言っても、ガムを噛んでるの、見るからにその釈明して下さっている先生より年上の上司なんです、、、。

ちゃんと伝わるか分かりませんでしたので、見学から直接お話しさせて頂いた学長先生と話をさせて欲しいとお願いしましたら、今日はご不在ということで、代わりのマネージャーの方とお話をさせて頂きました。

①今日こちらのナーサリーに伺うのを娘共々、何カ月もとても楽しみにしていたこと。

②今日ご案内頂いた先生にはご丁寧に色々とご案内頂いたこと。

③然しながら、チューイングガムを噛みながら子供の対応に当たる複数の先生方を見て大きなショックを受けました。チューイングガムを噛みながら子供の相手をすることを私は娘にナーサリーで学んで欲しくありません。

④更に悪いことに、それを注意する人もおらず、事実上見過ごされている環境に自分の大切な娘を送り出すことができません。

⑤大変残念な気持ちですが、今日見た光景を帰って夫にも報告して夫婦でもう一度相談したいと思います。結果、入園の希望を取り下げるかもしれません。

⑥今日の出来事について学長先生にご報告下さい。


私だって、風波なんて立てたくなかったです。

本当に楽しみにしていましたし、現に娘は私の心配を他所に新しいおもちゃに喜び、広い運動場で本当に楽しそうにしていましたから。

でも、どこのご家庭でもそうでしょうが、娘は何より大切な私たち夫婦の宝物なんです。娘の心身の発達上、一生の土台を作るまさに今が一番大切な時。最高の環境をと思い選んだナーサリーだからこそ、きちんとお伝えしました。

実際は、まだ見送るか、とりあえず通わせてみながら様子を見るかどうかも決めていません。水曜日に第2回の慣らし保育があり、その日は学長先生もいらっしゃるそうなので、学長先生から今日のフィードバックを聞いた上で決めようと思っています。

海外で生活していく上で、一番大変なのは、日本食が食べられないことでもなく、温泉が恋しいことでもなく、例えば今日起きたこういう問題をどう解決するかということです。

要は、日本で起きていてもどう判断して良いかハンドリングに迷う問題について、イギリスの文化的背景を考慮して、相手がイギリス人であることも考慮して、アプローチを考えたり、英語の言い回しに心を配ったりしながら、落とし所を探るということです。

私にとって英語は母国語ではないので、精一杯言い方に気を遣ったところで、イギリス人がイギリス人に気を遣うのと同じようには行きませんし、英語で相手の表情を見ながら、相手の立場を立てながら、気の利いたクッション言葉を多用しながら話を展開するなんて、上級編過ぎて無理です。

それ故、せめて何事にも誠実でいようと思っていますが、それだけで、人間関係が全て上手く行く訳でもないのが、異文化体験であり、世間の厳しさです。

自分だけの問題なら、省エネモードでまあ、いいかと流して行くのが一番楽な道でありますが、まだ自分の思うことも自由に話せない娘に関わる問題ですので、省エネモードでとはいかず、今日のような展開に至りました。

続きはまたレポートします。あぁ、ナーサリーがきちんと納得行く対応をして下さり、丸く収まるといいなぁ(←これが本音です。)

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